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競売に参加した

私が最初に競売に参加したのは、平成5年5月。落札したのは、東京都足立区のマンションでした。当然、平成8年に改正された法の恩恵を受けることはまだできず、自力で解決しなければなりませんでした。「何これ?街宣車じゃないか」私が落札した物件を見にいくと、街宣車がそのマンションに横付けされていました。私の頭は混乱しました。競売の物件明細書には何も記載されていません。これは、私の明らかなミスでした。裁判所の物件明細書を過信し、現場調査をいっさいやっていなかったのです。私は、次の日会社に休暇届を出すと、裁判所に赴きました。「あの1、物件明細書に書いていないことがあるのですが」「で、何をしたいの?」裁判所の担当係官は、事務的に要件を求めます。私は、入居者を追い出したいと要求しました。ところが、現在の入居者と元所有者との関係が不明なので、「明け渡し訴訟」を行わなければならないとの返事。その訴訟費用は、すべて買受人である私の負担でした。平成8年の改正後であれば、当たり前に「引渡し命令」が出されるケースです。この「明け渡し訴訟」と「引渡し命令」には、大きな違いがあります。前者の「明け渡し訴訟」は、原告である買受人が自分の費用で裁判を起こし、判決をもらうわけですが、この間最低でも6ヵ月かかります。相手方が引き伸ばしにかかれば、1年以上かかるケースもありました。ところが、「引渡し命令」は遅くとも1ヵ月以内に確定する優れもの。法律改正後の競売は、本当にやりやすく改善されたのです。

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