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男性よりも少し前を歩く女性は増えている

女性にも、人知れず「女」を持っていくことはあると思います。でも、持っていっても、なかなか出さない。私は思うんですが、男の快楽はばらまく快楽で、一点に絞って、すごい勢いで噴出させるのが女の快楽。それは、ふだんは蓋がしてあって、いい男が来ると蓋がズレる。ボイルの法則みたいに、開けた口が狭いほど。快楽がうねりとなって噴出するんです。女は結局、自分の中の快楽を味わいたいがために恋愛しているんじゃないでしょうか。そうなると、一人の男に集中したほうが快楽は強い、だから複数恋愛しない、というのがあるかもしれません。恋人は変わっても、恋する自分というのはいつも同じなんです。不安と喜びと恥ずかしさがないまぜになって出る恋愛感情というのは、結婚する前も後も変わらないんです。女が結婚して不倫に走るのは、そんな閉ざしている蓋をヒョツとカギで引っかけて、開けてくれる男が現れたときです。結婚してから、そんな相手に出会って、夫も子どもも捨ててもいい、平穏無事に終わるはずの人生を変えてでも、その男を手に入れたいと思うなら、そんなことはやめなさいと言ったところで、誰にも止めることはできないでしょう。たとえそれですべてを失うことになっても、人生に一度くらい、そんな恋に溺れてみるのもいいかもしれません。もちろん、決して後悔しないならば、ですが、今の専業主婦の中には、こちらが驚かされるほど、パワフルな人もどんどん増えてきているんです。生活を楽しくするための情報をテレビや雑誌やらで仕入れてきて、もう少し年を取ってからは、あれをしようだとかこれしようだとか、それに向けて勉強している人もすごく多い。定年になって、これからは夫婦でのんびり暮らそうかという夫に対して、「とんでもないわ、私はPTAもやっているし、町内会もやっている。趣味の会もあるし、スケジュールがいっぱいで忙しいから、まとわりつかないで」と言う妻も少なくありません。まだほんの一部かもしれませんが、男性より少し前を歩く女性が、今の時代増えてきているように思うんです。だから女性のほうから積極的に、不倫をすることだって珍しくなくなってきている。生きるエネルギーを持てあましている人は、恋するエネルギーの総量も多いという傾向にありますから。