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揃えるべき靴は三タイプ

通勤スタイルに必要な靴を考えます。靴も数が多ければいいわけではありません。自分のコーディネートと確実にマッチしていることのほうが重要。三足を一足に減らしてでも、デザインと履き心地に納得できる上質なものを選ぶべきだと思うのです。そこで、今回私が考えたワードローブに必要な靴は、わずか三足です。オフィスからデート、出張までのシチュエーションに対応させることをノルマに厳選しました。まずはじめは、一番基本的な黒パンプス。外出の予定が多い日、立ち仕事の日の履き心地を優先させました。ヒールは脚に負担をかけにくく歩きやすい五センチヒールで、トゥはほどよく角張ったシャープなスクェアトゥ。ただしトゥの部分にボリュームがあると前から見たときにバランスが悪いので、薄くて女らしいスクエアがいいでしょう。フォルムは真面目なシンプルタイプでディテールにアクセントがあるもの、たとえば、甲の部分にバックルのモチープがついていたり、流行のスタッズ(鋲)が付いていたり。こうした遊びの要素がないと、黒パンツのときに足先までべたっとした黒に染まって、味気ない印象になってしまいます。二足めは、通勤の黒パンプスでもよそいき仕様のもの。ヒールは先程の靴よりも高めの七〜八センチ。そしてこだわりはバックストラップのデザインです。なぜバックストラップがいいかというと、かかとを覆う普通のパンプスよりも女らしい雰囲気があるからです。パーティやデートなど、エレガントな着こなしのときには足元もフェミニンにしたいもの。かかとを出しているヌーディなデザインは、たとえパンツでもちらっと肌がのぞくだけで女らしさを感じさせます。ただし、ヌーディとはいってもミュールはNG。最近は「ミュール禁止」という会社が多いようですが、禁止でなくても通勤にミュールはカジュアルすぎると思います。とくに履いている本人は気づきにくい、後ろ姿に問題あり。いわゆる「つっかけ」のようで、それが夏の休日には嬉しい軽やかさでも、オフィスの中には不向き。その点かかとにストラップが一本あるだけで、ドレスアップ感を演出できるので安心です。三足めはチョコレート色のローファーです。ワードローブの基本が黒とベージュなので、たとえボトムが黒のパンツでも、トップスにベージュやチョコレート色があれば、このローファーで、かえって少しだけひねりを効かせたお洒落が楽しめます。また、出張で移動するときやデスクワーク主体の内勤日など、多少のカジュアルが許される日に活躍させたいのはパンプスよりもローファー。ただし、先はどのスクエアトウと同様、ボリューム感のない女らしいタイプにこだわりましょう。この中で持っているものがすでにある、という場合の四足めもお教えします。足元を服になじませるよりも、アクセントにしてお洒落っぽさをアピールしたい、そんなときに活躍するのがハイカラーパンプスです。わかりやすい例でいえば、シャネルで展開されているベージュと黒を組み合わせたパンプス。しかもシャネルがあのスタイルを考えたのは、あらゆる装いにもマッチするオールマイティな一足を、という思いつきからだったそう。黒うベージュー色よりもはるかに活用度が高く、しかも華やかなのがハイカラーパンプスの魅力です。最近は、シャネルの靴のようにはっきりと二色に分かれているデザイン以外に、パイピング使いのものやヒールにだけ色を使ったものなど、ハイカラーパンプスのヅアリエーションが増えました。黒をペースに、個性的なデザインにこだわってみるのも楽しいでしょう。ワードローブが黒とベージュを基本にしているだけに、どうしても無難な足元になりがちです。四足目の余裕があるなら、ぜひハイカラーパンプスに挑戦してみてください。