アーカイブ

翻訳学校に行く必要はあるのか?

翻訳学習者ですら、ほとんどの場合、一流の翻訳を真似しようとはしていない。翻訳入門書を読むと、翻訳の学習のためには翻訳学校に行くのが当然のように思えてくる。しかし、翻訳学校では肝心の点を教えていないようだ。一流の翻訳を読み、一流の翻訳を真似るようにと教えていないようなのだ。なぜ翻訳学校に行くのかと翻訳学習者に質問すると、自分の翻訳を添削してもらえるからという答えが少なくない。たしかに添削をしてもらえれば、自分の欠陥がわかり、実力を高めるヒントになる。だが、一流の翻訳を読み、一流の翻訳を真似ることを心掛ければ、翻訳学校に行くまでもないことに気づくはずだ。翻訳学校に通っても、一流の翻訳家に学べる確率はそう高くはない。ところが、書店に行けば、一流の翻訳家がみな、訳書という形で翻訳のノウハウを示してくれている。自分がほんとうに尊敬できる翻訳家を選んで訳書と原著を手に入れ、訳書を見ないで原著を翻訳していき、訳書との違いをひとつずつ確認していけばいい。この方法なら、翻訳学校で教えていない翻訳家からも、亡くなっていて学べる機会がないはずの翻訳家からも学べる。無料で添削を受けられる。一流の翻訳を真似ることができる。