住所は何々町何丁目の後に三桁の部屋番号が付いています。そこまで行ってもマンション住まいなのです。そういう状況になってしまうと、本当に家はくたびれ果てた結果帰りつくだけ、土曜、日曜日はひたすら寝るだけの場所となってしまうのは仕方ないことなのです。私の持論としては、何とかして人は都心に住みたい、住むべきだと思うのですが、これが政府の住宅政策の失敗で、私たちは街に住めなくなってしまった。そして街に住んでいないことで私たちはずいぶんいろいろなことを失いました。
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例えば普通の日に、なかなか映画を映画館で見られない。映画の最終回は六時半から七時ぐらいに始まります。理由は二時間見ると八時半か九時になる。それから家へ帰ってメシを食って、またはどこかでサッと何か食って家に帰ると一一時になる、もう寝るだけしかない。そういう郊外に離れている人たちがちゃんと寝る時間をとるために六時半という最終上映の時間が決まっているのです。