人生をより豊かにする通過儀礼や儀式、こうした自然崇拝の風習が根づいた頃、中国から暦が伝わる。これには、日本と同じように四季をもつ国で編み出されたものならではの便利さがあった。もともとは一年の期間を定めたふつうの暦法であるが、季節を区切って定められた二十四節気が、ちょうどいい農耕の目安になったからである。啓蟄で春の到来を知って田の代かきを始め、穀雨で田植えの季節がきたことを知る。不安定だった農作業が、毎年周期的に行なえるようになる。それに合わせて、決まった日に自然崇拝の儀式を行なうという風習も根づいていった。自然に感謝し祈りを捧げるのは、そこに対象物としての神を見出そうという意図があるからである。日本では八百万の神というように、万物に神が宿るという信仰心が、自然崇拝のなかから生まれたのだ。
[参考]
おせち発祥のヒミツ
香典返しのこと
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